筋肉痛

筋肉は筋繊維の束が集まってできています。激しい運動をすると筋繊維が損傷します。 筋繊維を修復する為に白血球が集まります。白血球が出す成分により筋繊維の束を包む筋膜が炎症を起こして腫れます。腫れた隣接の筋膜と筋膜が触れ合って痛みを感じます。この痛みが筋肉痛と言われています。話が変わりますが、年を取ると痛みが出るのが遅くなるという話を聞いた事ありませんか？若い時は運動した翌日には感じていたけれど、最近は2～3日してから出てくる。これは年齢と共に代謝機能が低下して傷ついた筋繊維に白血球が直ぐに集まらなくなるからです。また修復にも時間が掛かるので筋肉痛の期間も長くなります。

筋肉痛の予防

１．本番の1週間前にトレーニングをする。一度筋肉痛になると以前より強い筋肉に生まれ変わり筋肉痛が起こり難くなります。効果は一週間ほど持続されます。例えば運動会などのイベントに参加する場合、一週間前に軽く練習をする。ウエイトトレーニングなどをして軽い筋肉痛を起こすと、本番後のひどい筋肉痛が抑えられます。

２．前日に長くお風呂に入る。HSPと言うタンパク質は、筋繊維の損傷を抑える役割があります。筋肉を40～42℃に温めると筋肉細胞内にHSPが増えてきます。前日にいつもより長く入浴する事でHSPを増やして筋肉痛を抑える事ができます。

３．運動した後、筋肉を温める。運動後、痛みが出ていない間は、お風呂やサウナなどで、 筋肉を緩めるようにします。血液の循環を良くする事で新陳代謝が活発になり筋肉痛が早く改善するようになります。運動直後のマッサージも非常に有効です。

筋肉痛になってしまった場合に痛みを緩和する方法は、痛みが激しい場合にコールドスプレーなどを使って筋肉を冷やすと一時的には痛みが緩和されます。しかし冷やし過ぎると代謝が悪くなり改善が遅くなります。冷やし過ぎに注意しましょう。

「サリチル酸メチル」という成分を含んだシップ薬であれば痛みを和らげ新陳代謝を高めるので筋肉痛の改善を早めます。メジャーなものだと「サロンパス」は「サリチル酸メチル」が入っています。子供の頃、筋肉痛になり肩が痛い時にサロンパスを貼ったものです。

痛みが出たからマッサージをするのは良くないようです。筋肉痛になった所をマッサージすると白血球が筋繊維から剥がれ回復を遅らせます。筋肉痛の時にマッサージをするのは禁物です。筋肉痛には骨盤の動きを調整する事で痛みを軽減させる方法があります。