第26回 熱中症は水と塩で
熱中症による年間死亡数は統計によると約100人といわれています。熱中症は、高温多湿の気象条件下で、長時間直射日光にさらされた時に起きる熱性障害の総称です。暑い日やスポーツ中の発生が多いようですが、高温多湿からの体調不良や寝不足などのいろいろな要因によっても発生します。症状の...
第25回 社会的ひきこもり
ひきこもり”状態の人は今や100万人以上ともいわれ、一過性の流行とはいえない社会的問題になっています。ひきこもりの状態は統合失調症などの精神疾患に付随する症状でもありますが、現在問題になっているひきこもりは精神疾患ではありません。1000例以上のひきこもりの臨床例持つ精神科...
第24回
運動して筋肉を鍛えることは全身の養生になります。筋肉は第2の心臓といわれるように心臓循環器系に影響しています。特に筋肉の70%が脚にあるのでウォーキングなどで下半身を鍛えることは重要です。脚の血液は静脈の静脈弁が逆流を防ぎながら、筋肉ポンプ作用で心臓に戻ります。老いは足腰か...
第23回 ウォーキング前に一杯のお茶や無糖のコーヒー
これは太りやすいという食べ方があります。たとえばもっとも最悪なのは甘いものと脂肪の取り合わせです。砂糖はインシュリンの分泌を急激に上昇させます。血液の中のインシュリンが高まると脂肪細胞は血液の中の脂肪酸をどんどん取り込みます。しかも脂肪細胞中の脂肪の分解もじゃましますから、...
No.22 笑いの涙・怒りの涙
笑いの涙・怒りの涙 涙は嬉しい時、悲しい時、悔しい時、いろいろな感情に支配された時に出てきますが、その涙にはある区別があります。涙腺は交感神経と副交換神経の両方が支配していますが、どちらかといえば副交感神経が主となっています。たとえば面白いテレビ番組を観ていて笑う時、笑いの...
21 がんの予防は野菜で
発ガンの原因の35%は食物によるといわれています。ということは当然食べ物によって発ガンが抑えられることも考えられます。ただ、食品は調理によって成分が変化しますし、唾液をはじめ胃、腸などの消化酵素によっても、さらに腸内細菌でも代謝されてさまざまな物質に変わります。しかもたいて...
第20回 睡眠のリズム
睡眠は、脳や身体の疲労回復をするために必要な生理現象で、心身の養生として基本的なことです。生体には、午後1~2時ごろの小さな眠気と夜間の大きな眠気が2回あり、それが自然な睡眠リズムです。夜間の睡眠では深い眠りがおきる最初の3時間に成長ホルモンが分泌されます。このホルモンは思...
第19回 ころばぬ先の足
足は第二の心臓といいます。ヒトの筋肉の約三分の二は腰から下についているので、足を使うことによりその筋肉を伸縮させることで血管循環を促進させ、心臓を助けています。ですから身体全体の代謝にとっても足の筋肉はたいへん重要な働きをしていることがわかります。しかし、労働科学研究所の調...
第18回 脳血管障害の微候
脳血管障害で倒れたあと、そういえばあのときその徴候があった、という場合があります。またその徴候に気が付かないまま発作の可能性を抱えている場合もあり、脳血管障害の徴候を見逃さないことはとても大切です。脳血管障害が疑われるとき、次の事項を確認すべきです。...
白内障は長生きの宿命?
目のレンズの濁りによって起こる白内障は、目の病気や糖尿病などの全身性の病気によって早くから発症、悪化することはありますが、そもそもは自然老化による現象のひとつです。40才を過ぎるとそろそろ起きはじめ、60才以上では25%、80~85才で80~90%、90才以上になると100...