麻疹(はしか)の流行麻疹は疱瘡と同じくらい大昔からあった伝染病です。しかし、この2つは流行の仕方が違っていた。江戸時代、疱瘡はいわゆる常在伝染病で、いつも誰かが罹っていた。その為、殆どの子供が幼児期までに疱瘡に掛かった。一方麻疹は滅多に発生しないが数十年をおいて流行し、ひとたび流行すると多数の...