熱中症は水と塩で
熱中症による年間死亡数は統計によると約100人と言われています。熱中症は、高温多湿の気象条件下で長時間直射日光にさらされた時に起きる熱性障害の総称です。暑い日やスポーツ中の発生が多いようですが高温多湿からの体調不良や寝不足などの色々な要因によって発生します。症状の程度は幅広く軽い順から、熱失神、熱疲労、熱痙攣、熱射病と4つに分けられ、最も怖いのが熱射病です。体温が40度以上にもなり、意識障害を起こして死亡する事もあります。熱中症の予防には水分補給の仕方が重要です。大量に汗をかいた時に水だけを補給すると血液の塩分濃度が薄まります。体はそれ以上、水を飲めなくなり同時に余分な水分を尿として排泄してしまい脱水症状となります。防ぐために、市販のスポーツ飲料には食塩が含まれています。飲むタイミングは、のどが渇く前、小まめに少しずつ飲みます。成分は、0.1~0.2%の食塩水、3~5%程度の糖を含んだものが吸収に良いとされています。また高齢者になると腎臓機能も低下して水分代謝能力が落ちるのでスポーツ飲料や、お茶を飲む時に梅干を食べたり、麦茶に少しの塩を入れて補給すると良いようです。