骨盤と腰痛
骨盤の動きには様々なバリエーションが存在し、腰痛と関係しています。今回は特徴的で、身体に影響する「骨盤の開き」のパターンについてお伝えしたいと思います。
骨盤が開くとは、
・左右の坐骨が外へ移動する(左右腸骨の上方が接近する)
・仙骨が前傾するという状態です。
骨盤が開いている状態に固定されることで次のような悪循環に陥りやすくなります。
・坐骨が外へ開くことで、坐骨周囲につく骨盤底筋群が常に伸ばされた状態になり筋力が低下します(ゴムを伸ばし続けることで張力が弱くなるようなイメージ)→腰痛、尿失禁などの原因になります。
・坐骨が外へ移動するために、股関節においては大腿骨頭も外方へ変位し、下肢において外側荷重になりやすい→O脚、変形性膝関節症、荷重バランス低下の原因になります。
・仙骨が前傾となることで、腰椎も前弯方向に変位し、腰椎の可動性が低下しやすい→腰痛や大腰筋などの体幹筋の機能低下に繋が ります。このように、腰痛や下肢疾患に影響します。