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第26回 熱中症は水と塩で

熱中症による年間死亡数は統計によると約100人といわれています。熱中症は、高温多湿の気象条件下で、長時間直射日光にさらされた時に起きる熱性障害の総称です。暑い日やスポーツ中の発生が多いようですが、高温多湿からの体調不良や寝不足などのいろいろな要因によっても発生します。症状の程度は幅広く、軽い順から、熱失神、熱疲労、熱けいれん、熱射病と4つに分けられ、このうち最も怖いのが熱射病で、体温が40度以上にも上がり、意識障害を起こして死亡することもあるのです。熱中症の予防には、水分補給の仕方が重要です。大量に汗をかいた時に、水だけを補給していると血液の塩分濃度が薄まります。そうなると体は、それ以上水を飲めなくなり、同時に余分な水分を尿として排泄してしまい、その結果が脱水症状となります。これを防ぐために、市販のスポーツ飲料には食塩が含まれているのです。飲むタイミングは、のどが渇く前にこまめに、少しずつ飲みます。その成分は、0.1~0.2%の食塩水、3~5%程度の糖を含んだものが吸収に好都合とされています。また、高齢者になるほど腎臓機能も低下して水分代謝能力が落ちるので、スポーツ飲料や、お茶を飲む時に梅干をかじったり、麦茶に少しの塩を入れて補給するといいようです。

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