【かぜは薬で治さない】かぜの常識
(2003/11/12読売新聞<健康>より) ①自然に治るもので、かぜ薬で治るのではない。 ②普通は3~7日で治るが、14日程度かかる場合も。 ③ほとんどがウイルス感染。ただしインフルエンザを除いて、有効な抗ウイルス薬は存在しない。
④抗菌薬(抗生物質)はかぜに直接効くものではない。 ⑤抗菌薬を乱用すると、下痢やアレルギーの副作用や薬が効かない耐性菌を生み出す危険がある。 ⑥かぜ薬は、症状の暖和が目的の対症療法にすぎない。 ⑦多くのかぜ薬、特に総合感冒薬は、連用す発疹や発熱、胃腸障害など副作用の危険がある。 ⑧発熱は体がウイルスと戦っている免疫反応で、ウイルスが増殖しにくい、環境を作っている。 ⑨解熱・鎮痛剤は、症状が激しい場合にのみ頓服として使う。アセトアミノフェンなど作用が穏やかな薬が推奨される。 ⑩十分な食事が取れない時や消化性潰瘍がある人、アスピリン喘息、腎不全の人は、アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセンなどの解熱・鎮痛薬は飲んではいけない。 ⑪症状の持続(4日以上)や悪化が見られる時は医師の診断が必要。 ⑫予防にはうがい、手洗いが有効。うがいには殺菌効果があるポビドンヨード(イソジン)が望ましい。 ⑬発症時、特に発熱時に最もウイルスをうつしやすい。