筋肉のエネルギー消費と疲労
筋は収縮運動によってエネルギーを消費しますが、すべてが効率よく使われる訳ではなく75%以上は熱になります。機械と比較すると非効率的な運動時のエネルギー消費なのですが身体の体温維持という視点からみれば当然の話です。例えば重量を支えるような収縮の時は仕事をしないのでエネルギーは...
コンディション作りにアイシング
アイシングは捻挫や打撲といったケガの応急処置として行われますがスポーツで十分な力を発揮できるように運動の前後や運動中のコンディションつくりにも欠かせません。運動前のアイシングは、筋肉痛や軽い慢性痛の痛みがあれば和らげて動きをよくする効果があります。トップアスリートの場合は運...
インナーマッスルはしめる?
現在行われているインナーマッスルのトレーニングは、「しめる(お腹を凹ませる)」を主に教え、その中でスタティックまたはダイナミックにトレーニングしていきます。パフォーマンスに生かす為に考えなければいけない事は、 ①インナーマッスルを発動するためには常に意識的に腹を凹ませていな...
第29回 運動で筋肉ができるわけ
他の細胞と同じように、筋肉の細胞の中では絶えず細胞の部品が作られていつも新しい部品が補われています。筋肉活動が多ければ多いだけ多くの部品を作る必要がでてきます。その部品が作られるようになるシグナルの一つが筋肉を動かすエンジン部分です。筋肉はおもにミオシンとアクチンでできてい...
第28回 行きはよいよい帰りは怖い
登山は登りよりも下りのほうが危ないとか、変形性膝関節症などで膝が悪いときの階段の昇降では降りる方がきついといわれます。これには大腿四頭筋の働き方が関係しています。大腿四頭筋(大腿直筋、外側広筋、中間広筋、内側広筋)の働きは膝関節の伸展ですが、大腿直筋だけは起始が下前腸骨棘と...
第24回
運動して筋肉を鍛えることは全身の養生になります。筋肉は第2の心臓といわれるように心臓循環器系に影響しています。特に筋肉の70%が脚にあるのでウォーキングなどで下半身を鍛えることは重要です。脚の血液は静脈の静脈弁が逆流を防ぎながら、筋肉ポンプ作用で心臓に戻ります。老いは足腰か...